先日、五条にある菓子屋のなさんで和菓子さんたちを買ってきました。
こちらは前回京都に来た際に西洋茶屋山本さんから伺っていて、次に来る機会があったら寄ろうと思っていました。
今は喫茶がお休みということで、テイクアウトして家に持ち帰って食べました。(このために保冷バッグなどを持参して、保冷しながらテイクアウトしました。)
□アントニオとララ
森鴎外が翻訳したアンデルセン作「即興詩人」をオマージュした菓子屋のなさんのスペシャリテな和菓子。物語を音楽ではなく和菓子で表現というのは着眼点がいいですね。
アントニオは焦がしキャラメル餡に干しブドウと洋酒、ララはマンゴートロピカル餡にキウイ羮と洋酒と寒天。
それぞれのあんこ玉も単に単体の餡で終わるだけではなくて、洋酒や干しブドウ、キウイ羹などを入れて少しアクセントを。
感情などの気持ちは単純ではないというような感じかな?それぞれ美味しくいただきました。
一緒に入っているハーブなどはグラスに浮かべてハーブウォーターとしても飲む形に。金魚草もかわいい。
□沙羅の木:練り切り、白あん、檸檬わらび餅
□満天:外郎、マンゴー餡、完熟梅羊羹
沙羅の木は平家物語からのオマージュ。甘めの餡から檸檬わらび餅にいくと、爽やかさと酸味が清らな感じに出てきます。
満天は「見上げてごらん夜の星を」からのオマージュ。
梅は見上げると一面の夜空があるような和菓子ですね。梅とマンゴーの組み合わせも初めてですが、お互いの持ち味を生かせているのでよかったです。梅の酸味などが甘さと奥行きを広げている。
□お精霊さん:杏餡、黒糖餡、ラムレーズンのこし餡、クコの実
2種の餡が和菓子のような月餅の餡にあるような組み合わせのような、どこか食べた記憶のあるような感じ。ラムレーズンの風味も効いていて洋な感じも入る。味の変化が絡み合うけど、ちゃんとバランスが取れている。
□葉もち
山帰来の葉でまかれているということで、確かにヨモギなどとは違う感じの香り。
ジンジャーパインは酸味とジンジャーのアクセントが入るあんがよい。生姜も刻んでるものがあるのか、より伝わりやすい。
国産レモンはレモンの味や香りはいれつつ、強すぎない絶妙なとこで合わせられていて美味しい。
あんみつや抹茶しらたまなども美味しそうで、すぐ食べられるタイミングの時に今度は購入してみたいなと思いました。