先日、大阪北浜のABITACOLOさんでデザートコース色食 六月の情景さんをいただいてきました。
大阪北浜のABITACOLOさんは以前からランチとディナーの間に不定期でデザートコースを行われていましたが、今回からは2ヶ月に1度のペースでポップアップイベントとしての開催。名称の「色食(iroha)」は色を食むというところから取られているそうで、今回は六月の情景をテーマにされるとのことでした。
担当されるのは2024年のRED U-35でシルバーエッグを獲得している柳田パティシエになります。
■涼映(りょうえい)
梅雨前の朝のイメージしたデセール。リコッタとミントのパンナコッタとペパーミントにホエイをあわせたスープを中心にした構成で、チーズ系とハーブの爽やかさを別のパーツで生み出した形に。そこにじゅんさいのツルッとした食感をアクセセントにして、甘さというよりも酸味などの爽やかさを中心に。
■雨気(うき)
苔をイメージしたデセール。梅のジャムと腐乳クリームで酸味を、白餡クッキーでさらにコクもだしていく。そこのまとめを抹茶にて行う形で、抹茶と梅の組み合わせ珍しいかも。
■翠雨(すいう)
若葉に降る雨をイメージしたデセールで、RED U-35の時に作られた料理をデザート用に再構築。
すだちやスパイスに漬けた摘果メロンのスライスに合わせたサラダはメロンと新茶葉、青紫蘇、ミントを組み合わせたものに。ハーブと大葉のゼリーや新茶、抹茶のソースと緑系のパーツと対比して、米のアイスケーキや酒粕とすだちムース、奈良漬けを忍ばせて。
全体的に若葉のような「青さ」を想起させる形でメロンやハーブ系のサッパリとした中に、米のアイスケーキと奈良漬、酒粕の組み合わせの発酵感が甘さも少し出てきつつ、青さの部分が抜ける感じを出してくれる。
パーツも多く手間もかかるものでイベントじゃないと無理かなと思うけど、とても思想が感じられるデセールで、今回の中ではこれが一番好みかな。
■黒雨(こくう)
黒い雲から降る雨をイメージしたデセールで、黒文字アイスやラベンダームースにほうじハーブ茶やローズマリーのジュレ、竹炭のメレンゲとドラゴンフルーツとともに。全体的にトーンの低い感じの組み合わせで、その中でもラベンダーや黒文字の風味が相まって感じられるもので、翠雨との対比にも。
■雨瑠璃(あめるり)
紫陽花をイメージしたデセールで、プーアル茶とブルーベリーアイスケーキ、ブルーベリーソルベにバタフライピーゼリーとチュイールをあわせて、紫陽花の色を表現。ブルーベリーが主体になり、少し重さのようなイメージはプーアル茶やスパイスなどで印象をつけた形に。
■光夏(こうか)
夏に向けてのイメージのあるデセールで、月桃のゼリーやパンナコッタと台湾パインと月桃をあわせたソルベに、生姜とクリームチーズのエスプーマとパインのチュイールをあしらったものに。
エスプーマが生姜も効きつつも少し弾ける感じが夏の眩しい光らしさをイメージしていて、そこにパインの甘酸っぱい印象と月桃の風味がちょうどいいアクセントに。
今までは地域や季節のような感じのテーマでショートコースを作られていましたが、今回からは品数も増やして色などを起点としてイメージしたものを中心に構成されるようですね。2ヶ月に1回程度のペースで行われる予定とのことです。
そして、撮って出しにした理由ですが、6月28日にABITACOLOさんの特集が関西圏で放送されるそうで、その中で今回のデザートコースについても取り上げられるとのことでした(他の地域ではTVer等でも見られるそうです。)。映像などでみたほうがよりイメージが湧くのではということで。(TVerの配信期間終わったらこのテキスト部分は消す予定です。)
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