先日、京都府東山区祇園四条の立礼茶室 然美さんで、茶菓懐石 長月さんを頂いてきました。
2021年にオープンした総合芸術空間作品「T.T」内にある、菓子と日本茶などをいただく茶菓懐石をいただける空間。今回は長月のコースを頂いてきました。
■爽籟(そうらい):栗、きな粉、バター
□利招園玉露 あさひ
きな粉を風のイメージで、栗を基調とした最中と松の実。きな粉以外にも松の実で香ばしい感じや食感を足した感じになるのかな。
■曼珠沙華(まんじゅしゃげ):金胡麻、茗荷、ミックスベリー
□利招園煎茶 てんみょう
曼珠沙華とはヒガンバナのこと。
胡麻豆腐の上にミックスベリーと甘酢につけた茗荷で、ヒガンバナのような鮮明な赤い感じをモチーフに。甘酸っぱい感じに胡麻豆腐の少し香ばしいニュアンスというのは組み合わせとしては新しいのかな。
■笑栗:丹羽栗、胡桃、白餡
□千里香:利招園の和紅茶、金木犀、クローブ、レモン
胡桃餡を包んだ栗きんとんと渋皮煮という構成で、栗の甘さを立たせつつ、胡桃餡の香ばしいにニュアンスが輪郭を引き立たせている形ですかね。
ペアリングでは金木犀の香りを感じながら、クローブなどの風味が感じる和紅茶に。
■菊の露:巨峰、青紫蘇、リコッタチーズ、求肥
□柳散る:一保堂の煎茶 日月、白桃、ディル
青紫蘇に漬けたリコッタチーズに最後青紫蘇をそのまま混ぜ込み、求肥と巨峰と一緒に頂くものに。発想としては面白く、甘さや食感をそれぞれのパーツでカバーする形に。ディルとかではなく、青紫蘇を使ったところが和のイメージがより印象的になるのかな。
ペアリングはディルを柳の葉に見立てたものに。割と柔らかい煎茶なのか、白桃との印象が意外とあるものに。
■薄月:新生姜、黒糖、道明寺
□蓬莱茶:蓬莱堂茶舗の蓬莱茶(玄米茶)
新生姜の羊羹、黒糖のところてん。新生姜の羊羹が意外性があって、生姜らしい辛味は少し残しつつちゃんと羊羹になっていて面白い感じでした。
店内の厳かな雰囲気のある空間でいただく感じで、ゆったりとした中でいただけました。