先日、銀座のTHE CASKさんで開かれたNon-genreさんで4月5月のデザートコースを頂いてきました。
ジャニス・ウォン出身のパティシエさんとバーテンダーさんによる、デザートコースとペアリングを提供されるイベントということで、今回は初回開催のデザートコースに伺ってきました。
4月に伺っていますが、5月開催の内容も同じとのことなので、いかれる方はネタバレ注意で。
■おつまみ
アーモンド カシューナッツ ヘーゼルナッツ
アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツを塩・胡椒・ガラムマサラ・パプリカパウダーで味付けしたもので、デザートコースに入る前に塩味のあるもので味覚を落ち着かせる感じに。
■りんご
紅玉 バジル ローズマリー
パートフィロの中にバターとカソナードでソテーしたりんごとバジルサワークリーム、ローズマリーのフライを添えて。りんごの甘酸っぱい感じからバジルが抜けてくるイメージがふわっと香る感じ。
■ぼくをたべるのかい?
クリームチーズ オレンジ 文旦
クリームチーズに文旦とオレンジを混ぜて半凍にしたもので、こちらも爽やかさを柑橘に求めた感じかな。
■ちょこみんと
カカオ ミント フキノトウ
バシュランにはカカオエスプーマとチュイール、カカオジェラートを詰めカカオポットのように。ミントソースとチュイールを添えて。一緒にいただくとチョコミントの合わせになる形で、ミントの印象は強すぎずにカカオと合わせたものに。
□A.B.C
あまおう ココナッツウォーター スパークリング
ミントとカカオのデザートに対して苺の香りやシャンパンで少しフルーティーな甘さと爽やかさのあるもので対比をつけて。
■洋わらび ろぜ
ローズ ラズベリー ピスタチオ 八重山黒糖
薔薇の花を入れたわらび餅の下に入れたピスタチオクリームとラズベリーソースが透けるような感じで、そこに八重山黒糖のソースをあわせたものに。明るい感じのイメージを付けた一皿かな。
わらび餅を主体とした薔薇を活かすのであれば、ラズベリー主体がもしかしたら良くって、黒糖やピスタチオが要素的にはちょっと打ち消しあっちゃう印象もあるかも。
□Theobromartini
カカオパルプ ローズ オリーブオイル
ライチの香りのニュアンスとなるカカオパルプを主体にノンアルコールの白ワインと薔薇のエッセンスで、デザートと合わせてイスパハンの印象をだせるものに。オリーブオリーブオイルのショコラで少し印象も変えて。
■焼き芋
紅はるか 新ゴボウ カシス
紅はるかのペーストを春巻きにして、ごぼうピューレと合わせたチーズソースとカシスソース、ごぼうのフリットを添えて。紅はるかの甘さに対してチーズソースで塩味を対比させて、カシスやごぼうで土感を思わせるものに。メープルシュガージェラートとチーズソースの合わせも同じように対比できますね。
□Pomodoro
トマト ヘーゼルナッツ パッションフルーツ
土っぽさやトマト感をデザートに合わせてイメージ。意外とあるナッツ感の中の少し大地っぽいニュアンスに、パッションフルーツやトマトの味が軽くきて、これはテーマに沿っている。
■しょーとけーき
濃縮莓 バニラ
要素の組み替えをしたショートケーキ。シフォンのような軽い生地とバニラフォームと紅ほっぺにあまおうのエッセンスを加えた苺の構成で、甘い中にも軽さなどを求めたものに。
□Velvet Rouge
ノンアルコールワイン クリーム・アラメダ 黒胡椒
シェリーや葡萄で結構骨格のある中に、少し胡椒のエッセンスが効いていて、甘い感じの王道のデザートとの対比が良く出ているかな。
■みにゃるでぃーず
クレープにはあんことクリーム、バナナにミニャルディーズで外側にあった枝豆を使ったものに。
4月5月は同じ構成で開催して、その後はまた別のテーマで行う予定だそうです。
レストラン等では制約があって表現したいものが作れないこともあるのと、THE CASKさんからも近くバーテンダーさんもいて場所も利用できるので、今回企画されたそうです。