先日、神楽坂のVERTさんで2023年7月の茶湊流水さんを頂いてきました。
数が中々増えているという噂もありつつ、どんな感じになったのかなということで。
□はるみどり(高梨茶園/茶野)
茶葉の抜け感が爽やか。甘さと旨みが出ていて、苦い感じのないクリアーさに。名前ははるみどりだけど、抽出温度も含めて夏らしい印象。
■とうもろこし(真庭農園) /紅さやか(ひらっち農園)
□夏紅ほうじ茶(東坂茶園/東彼杵)/大葉
発酵させたとうもろこしアイスは少しスッキリした甘さのもので、紅さやかとバーベナペッパーが割とアクセントに効いていて、風味の変化を感じさせる。
ペアリングは大葉をブレンドさせていて、香ばしいニュアンスと大葉の爽やかな風味が入る。後味がとうもろこしのアイスとニュアンスが近い印象も。
■杏(相沢農園)/梅(吉田茶園)
□いずみ釜炒り茶(吉田茶園/猿島)/バレンシアオレンジ/トンカ
杏と梅ジャムに宮崎の有機無農薬抹茶のフォーム。甘酸っぱいけどらしさが詰まった感じの杏と梅に香りの良い抹茶フォーム。
ペアリングは釜炒りの氷出しにバレンシアオレンジとトンカ豆を合わせて抽出。お茶の香りとトンカのニュアンスがよくマッチしていて、その中で甘い感じが出ている。デザートとの対比がとてもよいかな。
■ブルーベリー(八木下農園)/やぶきた和紅茶(高梨茶園/茶野)
和紅茶の羊羹とブルーベリー。ブルーベリーの力強い印象が感じられ、そこに和紅茶の味わいで下支えするものに。
■五平餅
□越原(茶ノ蔵/東白川)
安定の五平餅と今年から生産の岐阜のお茶。甘さと程よく渋みが効いていて、五平餅の甘さとまたあうものに。
■薔薇/プラム/ナポレオン/PATRICK FONT
□紅ほうじ茶(池乃屋園/入間)
レッドラブジュースとプラムとナポレオンを蒸らしたところにホエイと薔薇の香りを移したアイスをかけて、主食材をバラ科で縛ったものに。レッドラブとプラムの香りが開けた時によく広がる。薔薇と一緒にいただくことで、よりフローラルさがでてくる。
ペアリングは紅ほうじ茶ベースに山椒を合わせて作ったコンブチャ。山椒の香りがいただくことにきいてきて、甘さの中にアクセント。
■蓬/奥緑(駄農園/牧之原)/バレンシアオレンジ
□ラベンダートニック
バレンシアオレンジのソースに奥緑和紅茶2ndフラッシュと蓬のグラニテとレモンマリーゴールド。蓬でシンクロさせた味わいにバレンシアオレンジの印象がよく感じる。
ペアリングはラベンダーのトニックウォーターとへべすの組み合わせで、とても香りの感じがいいラベンダーから酸味と甘味のバランスが良くて好みな感じ。
■ゴールデンパール(真庭農園)/露光(大山製茶園/東彼杵)/ブラータ
□きらり31 (城昌史/八女)
意外と相性がよいメロンとブラータチーズの合わせでメロンに合うような構成に。ハーブ類なども使いサラダよりもメロンに主体が出るようになりつつ、それぞれの良さが引き出されている。
ペアリングはきらり31を使ったコンブチャ。爽やかな柑橘のようなニュアンスでスキッとした感じで、デザートといただくことでより印象がわかる。
■ミニマンゴー/パッションフルーツ/ピンクペッパー
□朴の木花和紅茶(金溼/釜炒り師匠)/小夏
甘さがねっとりとしているミニマンゴーを蜂蜜などで風味をより高めた感じに。1つ前のものがさっぱりとしているのでより甘さも感じられるかな。
ペアリングは朴木の香りを移した和紅茶と小夏シロップで、こちらは香りなどが中心となってデザートとは対となる感じ。
■桃(城昌史) /ルバーブ(八ヶ岳ルバーブハウス) /玉露(城昌史/八女)
□玉露白折(城昌史/八女)
桃のジューシーな甘さとアイスの旨みとルバーブの酸味が渾然一体となって、全体のおいしさを出している。
ペアリングは玉露の茎の部分の茎茶。実は桃の生産者もこのお茶の生産者さんで、中に入れている玉露のアイスも同じものとなっていて、全体としてとてもシンクロしている。
お茶との組み合わせでのテロワール感を感じられるような構成で良かったです。
■本葛/抹茶・せいめい合組(山科茶舗/朝倉)
□山科 玉露(山科茶舗/朝倉)
ブレンドしてもらった甘さのある抹茶をできたてのくず餅と絡めたもので、喉越しもよく抹茶の香り・風味も落ち着く。玉露ともよくあっていて締めにふさわしい感じ。
という形で品数も結構増えた感じ(自分はまだまだ食べれますが)ですが、その中でも緩急をつけたり新しい組み合わせを試したりと進化させている感じですね。