先日、広島県立町のnicheさんで8月のデザートコースさんを頂いてきました。
2023年にオープンしたデザートコースの専門店。今回の往訪の中で訪れたいと思っていたお店の1つで、タイミングがバチッとはまり伺えました。お盆時期だったりこの日は8.6ということもあって、事前にやられるかどうかも確認しておいてよかったです。
■ビアガーデン
すだち、枝豆、ビール、ムース、ソルベ、コンポート
夏らしくビールと枝豆というイメージからできたプレデセール。
ビールのソルベは苦味はありつつも割と抑えめにしていて、オレンジやメロンのメレンゲと合わせてより食べやすく。すだちのムース側には枝豆やマリーゴールドとエルダーフラワーのジュレで、すだちの柔らかい爽やかさを入れつつ、ビールの苦味とシンクロするようにマリーゴールド、食感とビールの相性で枝豆という中々凝った構成に。
■マスカットとミントのブランマンジェ
マスカット、ペパーミント、ブランマンジェ、ジュレ、グラニテ
アヴァンデセールは広島県産のシャインマスカットや広島県産の三次ピオーネを味の中心に、エルダーフラワーとマスカットのグラニテやミントを煮出したブランマンジェなどのハーブ系のパーツで味の輪郭を作られている形に。甘さとハーブ系の爽やかさがあいまったものでしたが、三次ピオーネの甘さとしっかりとした味に結構驚きもありました。
■桃のアシェットタルト、塩のソルベ
桃、アーモンド、塩ミルク、タルト、パルフェ、ソルベ
グランデセールはお皿のパーツを合わせていただくことで完成する桃のアシェットタルト。
桃をフレッシュやパルフェ、カンパリオレンジコンポート、グラニテと形を変えつつ、クランブルとサバイヨンソースでタルトのベースの雰囲気に。甘さに対してのアクセントに塩のソルベで全体を調整するようなイメージ。
桃のパーツも色々と変わるので味や食感でレイヤーができている。そこにサバイヨンソースなどと一緒にいただくことで、できたての桃タルトのようなイメージになりつつ、温暖差や味のアクセントの塩もちょうどいい塩梅になっていますね。
■ミニャルディーズ
ミニャルディーズはその日に用意されている6種類から3種を選ぶスタイルに。今回はほうじ茶フィナンシェ、広島レモンギモーブ、桃ソルベとすもも&白胡椒のソースを頂きました。
結構印象的だったのは桃ソルベに使っているすももと白胡椒のソースで、ソースにたまに入る白胡椒のピリッとしたアクセントがしっかりしつつも全体に良い物となっていますね。この組み合わせは意外性があったかも。
元々は県外のホテルパティシエールさんで、地元に戻ってこられてデザートコースのお店をやるときに、受け入れられやすい風土がある広島市を選んで始められたそうです。お店の雰囲気もよくて訪れた時間帯はカウンター7席が満席になっていたのと、場所柄とかもあるかもしれませんが(値上げされたとはいえ)結構リーズナブルに4品いただけるという風に思いました。是非広島に根付いてほしいですね。