先日、代々木上原のçaycaさんにて本日の茶事さんをいただいてきました。
10月くらいにインスタをチェックしていたらふと目に止まっていて、今月行けるタイミングができたので早速伺ってきました。
お店の中は茶室と洋室のハイブリッドでできた店内にて、茶道とデザートの提供を一連の茶事として提供して、茶懐石のような流れを汲む形で提供されます。
□白湯
寄付でいただく形で白湯をまずはいただきます。こちらは喉の乾きを潤うものに。
■マカロン プラリネ
柔らかな溶け口のプラリネ入りのマカロン。茶菓子をいただくタイミングで。
□抹茶
ここで点前をいただきます。本当は正客の位置の人は進行役のような形で今日使われている器や掛け軸、お花などのことを伺ったりするそうですが、本格的なものは久しぶりなので見入ってしまいました。茶道の奥深さを感じられますね。いただき方についても説明が書かれている紙があるので、初めての方でも安心していただけると思います。
お茶を点てて提供するだけでなく全てを見せることが茶道であり、炉や茶器、掛け軸などで季節を感じ取れるに。炉の位置が季節で変わるのも初めて知りました。
■シャインマスカット フロマージュクリュ
ピオーネのグラニテやシャインマスカットと新生姜白ワインジュレの明るく弾ける感じと胡麻のチュイールの弾ける感じが重なり合う感じに。そこに下支えになるフロマージュクリュの濃厚さも。新生姜が味の全体の引き締めをしている。
■ラ・フランス サングリア
フィヤンティーヌとマスカルポーネクリームはミルフィーユのイメージをより軽くした形に。加熱したラ・フランスのキャラメリゼとともにキャラメルのアイスやソースとサングリアソース、ミルクフォームを添えて。
温かい洋梨とそれに合う形で冷たいキャラメルアイスとの温度差をつけつつ、軽めのミルフィーユで少し食感としてもアクセントを付けたものに。
■球磨栗 モンブラン カシス
球磨栗を使ったデセールモンブランで、メレンゲとコニャックシャンティ、渋皮煮、ピーカンナッツのキャラメリゼと重ねた上にモンブランクリームを絞り、パンデピスとカシスのパウダーをかけて。一緒に添えられたものはミルクアイスとカシスのソース。
柔らかな甘さのモンブランに味と香りの広がりをコニャックシャンティで、カシスの酸味で対比をつけたモンブランのスタイル。また、添えられたミルクアイスは意外とあっさりした口当たりに対して乳感のコクは意外と感じられる。
個人的には和栗とカシスの合わせよりは別の酸味をアクセントにするか、フランス栗で合わせる方がよりバランスがでてくるのかなと思ったり。
■小菓子
□マリアージュフレール テ・デ・レジェンド
薔薇のブランマンジェ/タルトボドワース/アーモンドチュイール/西原はちみつのコーヒー蜂蜜マドレーヌ
マリアージュフレール テ・デ・レジェンドを選んだ理由として緑茶ベースで親和性があるのと冒険にこれから出るという意味合いで。
茶懐石・茶事をベースにデザートコースを提供するというのは京都のIDOCHAさん以来で中々珍しい感じだなと思いました。(スタンド形式で抹茶を点てられているところはあります。)和の茶道と洋のデザートを交差させて季節や文化を感じられるようなお店ですね。
料理の流れがあってデザートがあるというところから、自分で主導権が握れてデザートコースと日本の融合をしてみたいということで始められて、ゆくゆくは茶事をフランス料理でも提供されたいということでした。
クレッセント出身のシェフパティシエさんと表千家教授の茶道家さんでやられていて、日本人も外国人もそれぞれの文化や四季が体験できるような新しいデザートコースのお店だなと思い、方向性もしっかりされているなと思いました。