茶湊流水(202306@VERT)

先日、神楽坂のVERTさんで2023年6月の茶湊流水さんをいただいてきました。

この月から結構色々変わるような感じの話もあったので、伺ってきましたが中々多いぞい。

□冴緑(カネタ太田園/天竜)

甘さのある浅煎りの煎茶で、旨みもしっかりと感じられる。

■デラウェア/グーズベリー/白茶(大坂君/砂子原茶業組合)
□五年熟成味醂(李白)/FOREST SODA


白茶ゼリーとグーズベリーのフェンネルマリネなどを全部いただくことでワインのように芳醇さがあるようとのこと。グーズベリーが割と葡萄よりもあっさりとした甘さがあり、デラウェアと合わせて芳醇さが出てくる。
ペアリングは檜や赤松の蒸留トニックと奈良漬けのようなニュアンスの五年熟成味醂みりんを使ったペアリングは、確かにお漬物までいかないかど、紹興酒のような甘く発酵したニュアンスが意外と感じる。

■ほくめい新芽(高梨茶園/秦野)/胡瓜(須山農園)
□薪火釜炒り茶(大坂君/砂子原茶業組合)


生茶葉のアイスとバニラでマリネしたきゅうりという意外性のある組み合わせですが、メロンやバナナの間に近い感じのニュアンスと甘さがあり、きゅうりも食感は残しつつ青臭い感じは全く無くてよくあっている。
ペアリングは薪の香りと野生味のある甘さがスッキリした感じでデザートとは対象的な雰囲気。

■金色羅皇/萎凋ゆめわかば(奥富園/狭山)


金色羅皇という黄肉スイカとゆめわかばを使った羊羹に。甘くシャキシャキ感もあるスイカと甘い香りの煎茶の羊羹が合う。お茶自体の旨みや苦味が強いと合わなそうだけど、組み合わせの妙もありそう。そこにごまが結構アクセントになってすいかっぽい印象に。

■茶漬け/くりたわせ (山科茶舗/朝倉)

その場で焼いた味噌おにぎりを使ってお茶漬けに。使われたお茶は種子島の最速にとれるお茶で、結構渋みと野生味のある感じなのかな?という印象。それと味噌おにぎりが合わさると、どこかに不思議と焼き栗っぽいニュアンスを感じられる。

■ブルーベリー(八木下農園) /ルバーブ/赤紫蘇/マローブルー
□青心烏龍(東坂茶園/東彼杵/エルダーフラワー


紫系のグラデーションがきれいな一皿でリュバーブや赤紫蘇などの甘酸っぱい感じにブルーベリーの甘さがでてくる。意外とアップルビネガーがワンポイントでいい仕事をしている感じに。
ペアリングはヒノキの香りと青心烏龍、エルダーフラワーの明るさが感じられる。

■枇杷/桜桃/リコッタチーズ-vert
□いずみ1st 2016年定植園(吉田茶園/猿島)


枇杷にリコッタチーズを詰めてブリュレにして、さくらんぼのソースとともに。さくらんぼソースとリコッタの酸味とのバランスがよく合う感じのもので、食感や優しい甘さを枇杷で足すような。
ペアリングの紅茶は甘く少し南国っぽいエキゾチックさも感じられるような雰囲気。確かにマンゴーっぽいと言われるとそう思う。冷めていくことで、甘さが増えて枇杷に寄り添っていく感じに。

■メロン (真庭農園)/摘果メロン/酒粕/蕎麦茶/トワパルファン
□放棄茶園 烏龍茶(大坂君/砂子原茶業組合)/山椒/薔薇 by hiroshi kajino


シャキシャキした摘果メロンに酒粕アイスがあるとまろやかな印象になり、発酵感がより味を深める。中のトワパルファンの香りのイメージがペアリングともシンクロするような形になっていて、大坂君が作った烏龍茶に薔薇と山椒を合わせていて薔薇の明るさのある烏龍茶に山椒が全体に対してのアクセントになってる。

■わらび餅
□きらり31(城昌史/八女)

その場で作るわらび餅で、温かいまま提供するのは珍しいかな。
ペアリングはあっさりした中にものすごく旨みが詰まった甘さのあるお茶で、わらび餅といただくことで気持ちもほっこりとしたものに。

全体を通して、ものすごく品数を増やしたそうで事前にお腹をすかせて来てねということでしたが、今まで提供している分も量は減っていないので確かにボリューム自体が増えたかなと。(自分はまだまだ食べられる感じでした。)
それでも全体のバランスなどは崩すことなく、食材に対してもメリハリがついた形になっていますね。

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