葡萄を存分にお楽しみ頂くコース（202209@Riche huit）
先日、京都府京都市京都河原町にあるRiche huitさんでアフタヌーンティーコースさんを頂いてきました。
今回は「葡萄を存分にお楽しみ頂く」をテーマに、デザートとJardin de richeを中心とした構成に。
■始まりの一品：葡萄のデクリネゾン、レモンとフヌイユのブリュレ、フロマージュブラン
レモンとフヌイユのブリュレ、フロマージュブランのムース、檸檬コンフィ、生姜ジュレ、フリーズ・フレッシュ・マリネ・アイスと様々な形態の葡萄
ブリュレの上にムースと檸檬コンフィにジュレを被せることで、押し花のようなイメージを表現した、見た目も華やかな印象のものに。
フヌイユという茴香が味と香りでセロリ香にも近い雰囲気となるので、ハーブ合わせのようなイメージかな。そこに色々な表現の葡萄を添えて、甘さや食感などの雰囲気をつけていくものに。葡萄自体も食べ比べが出来るような形で、アヴァンデセールにしては結構しっかりした感じのものに。
■前菜：葡萄と季節野菜のサラダ、デセール仕立て
ジャガイモのムース、季節野菜と香草マヨネーズのマリネ、帆立貝のバルサミコマリネ、葡萄、サワークリーム
葡萄をサラダの食材として使い、季節の野菜を中心にパフェのような仕上げに。塩味も入りつつ、アクセントになる葡萄の甘さと瑞々しい感じがあり、しっかりした構成。
コースの構成の中にしっかりと塩味ものでの変化があるものに。
■メイン：葡萄のメリ・メロ セイロンミルクティーのグラス
ヨーグルトエスプーマ、葡萄のグラニテ、和梨、ナガノパープル、シャインマスカット、山椒のメレンゲ、セイロンロイヤルミルクティーのアイス、クランブル
最初のエスプーマとグラニテの爽やかな感じがありつつ、和梨や葡萄の瑞々しい感じと甘さを頂いていく。山椒のメレンゲなども相まって、より甘さなども感じるかな。
そこから進むにつれて、最後にミルクティーの濃厚なアイスがくる形に。ペアリングとのリンクも良い感じに思えました。
□ペアリング：エンペラーズトレジャー
明るく気高い香りのするものに。葡萄メインにも合うし、メインで使っているロイヤルミルクティーアイスと同じ茶葉を使うことでもペアリングを意識。
■お口直し：からすみと山椒の出汁茶漬け
なんで出汁の香りがしていたのかなというのが、ここで判明。塩味などのお口直しの意味合いもありつつ、からすみを使うことで単なるお茶漬けでは終わらない感じで、結構意外性がありました。
■Jardin de riche
バニラマカロン、ブリュレアイス、ガトーショコラ、桃リキュールのブランマンジェと無花果、檸檬の香りを入れた白ワインジュレとシャインマスカットのクープ、カヌレ、赤ワインとパッションフルーツのパートドフリュイ、無花果のタルト、大徳寺納豆レーズンバターサンド
Riche huitさんのスペシャリテ。この前までの構成でも結構充分なボリュームで構成も完結していそうですが、ある種ここがもう一つのメインのような形にも。豊かな庭ということで、タワータイプのものではなく、お皿に花木を用いて庭園を連想させるようなものに。
季節のデザートから定番のものまで幅広く作られていて、見た目からも楽しめる形に。大徳寺納豆レーズンバターサンドなどのオリジナルのものも入れつつ、ゆっくりと堪能できるような形になっていますね。これだけでも本当に充分な満足度だと思っています。
夏期期間はかき氷も作られたり、クープ系のものなどカフェでも以前よりバリエーションが増えた感じになっていて、次にどんなものがでてくるのかまた注目ですね。
