12月の茶湊流水(202412@VERT)
先日、神楽坂のVERTさんで12月の茶湊流水さんをいただいてきました。かくれんぼ横丁会館へ移転してから最初の往訪。店内の雰囲気もガラッと変わった感じになりましたね。
□東坂茶園 無農薬無施肥藪北
■Heart &Berry とちあいか ルージュロワイヤル
薔薇と苺の発酵させた大福は薔薇と苺の意外と明るさも出ているトロッとした大福。
藪北は低い温度で出して、柔らかい甘さが中心にあるような。
■城昌史 八女伝統本玉露 キウイ やまね園フェイジョア
□城島史 玉露白折 辛夷 玉旨折斎藤守ラフランス
羊羹はキウイのベースの甘さや少し芯の強い感じを玉露で少し輪郭を出したような。
お茶は意外と辛夷や茎の印象がスパイスな感じも。
■井上善兵衛農園 紅みかん 鈴木牧場 十勝オーガニック牛乳 十勝の塩 ポートプロヴァンスバージンオリーブオイル
□高梨茶園 香駿烏龍茶 やまね園 黄酢橘 コーヒーバニラ
紅蜜柑を焼いたものをジュレやブランマンジェに。基本的にはみかんのゼリー感のあるジューシーさとブランマンジェなどをいただくものに。
お茶は香駿烏龍茶に抽出したコーヒーバニラも合わせてたもので、香りのニュアンスで烏龍茶がよりクリアとなって、デザート側の燻製香や香ばしさのところにマッチしたものに。
■山下新寿園 玉露 海老芋 Herb Stand 筍皮 黒トリュフ金柑
□辻喜 磯茶あさひ 山下新寿園 玉露 甜玉
海老芋に玉露を練ってフリットにして、筍皮とのソースや発酵させた金柑とともに。玉露が少し海苔のようなニュアンスになって、フリットに香りや味の広がりがでる。
お茶は甜茶と玉露をしてストレートに飲むと玉露の印象が強いかもだけど、一緒にいただくことで甜茶の甘いようなニュアンスも感じられる。
■シルバーベル 甘酒
□高梨茶園 いしゅ北命 生ローリエ 生姜 カカオニブ
シルバーベルは土鍋で無水調理していて、お米を乳酸発酵させた甘酒とともに。洋梨は柔らかい火入れでも果汁感も残しつつ、甘酒でボディを足していくのかな。割とセイボリーっぽい印象が強めかも。
北命をベースに生ローリエ、生姜とカカオニブをブレンドして発酵させたコンブチャは生姜もほんのりあるけど、ペースのお茶に生のローリエのシャインマスカット感というのが良く表現されている。
■井上農園 秋王 カカオパルプ ニッキ
□坂本園 青心烏龍和紅茶
秋王の濃縮されたタタンの味は青心烏龍を和紅茶にあるキャラメル感の印象とあうもの。ニッキのアイスで全体的な濃厚さをカットするように爽やかをつけていて、とても全体的にまとまりある。
■宮古島メロン ネズミサン
□山科茶舗抹茶せいめい Herd Stand 黒文字 アーモンドミルク
ネズミサシの乳酸ヨーグルトムースやルビーバジルとメロンのアイスに、黒文字やせいめいを加えた抹茶ラテなどをいれつつ、液体窒素を使ったものや液体での全体で温度差がついた一皿。それぞれの発酵感、甘さ、香り、渋みというところを合わせながらいただく形でアシェットデセールらしさが堪能できるものに。
□大山製茶園 長崎県品評会1等1席茶 露光 熟成品評会茶 1芯2葉
■田代ライス 龍の瞳 白川茶屋 赤味噌
お味噌汁に茶殻の佃煮というのが意外とあっていて、味噌の塩味や発酵感により味の深さがとても感じられる。龍の瞳につゆひかりを混ぜた五平餅もじっくり焼いたそうで、カリッというよりも味の染み染みした感じに。こちらもお茶があることで味の深さも。さおはち漬けも箸休めにピッタリ。
□大山製茶園 SONOGI抹茶
■コーヒー ブラックペッパー 大徳寺納豆
さえみどりとつゆひかりの甜茶とパートドフリュイ。パートドフリュイはコーヒーのニュアンスから入るけど、大徳寺納豆なのか不思議と和のようなテイスト感も。
新しいお店の設えになって、水の流れを見ながら日本茶やデザートを頂く形が「茶湊流水」になぞらえられているのかなという感じに見えますね。茶室も影が特徴的な設えとなっているので、そこは実際に見て確かめてください。