クリスマスデザートコース（202112@Q.E.D. CLUB）
白金高輪のQ.E.D. CLUBさんでクリスマスデザートコースさんを頂いてきました。
「証明終わり」の意味のラテン語 quod erat demonstrandum を付けた店名で最高のおもてなしをする場所という意味、建物も元ハンガリー大使公邸とのことで厳かな感じでしたね。今回はデザートコースをやられるということで、案内があってから即予約して伺ってきました。
■アミューズ：トナカイリエット カリフラワーボール スフレ
□Q.E.D. レモネード シャンパン
カリフラワームース、ホワイトチョコ、ココナッツ、マルメロのコンフィチュール、柚子、キャビア
人参のピューレを詰めたパン
スパイスの効いたサブレ、鴨のリエット
トマトとオリーブのサラダ仕立てのキッシュ
ペアリングはビルカール・サルモンのシャンパンに敷地内にあるレモンを使ったレモネード
アミューズは比較的塩味に寄せた感じでいただく形に。キッシュというかは軽めのタルトのような感じで、要素としては色々詰まった感じ。
■1000黒：ミルクレープ
□ダージリン サザンカンフォート コーヒー フレンチバニラ
ミルクレープは栗の粉のクレープ、トリュフクリーム、エシレバター、マデイラのジュレ、ヘーゼルナッツを牛乳と水で煮たペーストに栗を加えたソース、飴のチュイール
ペアリングはダージリンをサザンカンフォートと割って、コーヒーとバニラで風味付け
クレープは20層で、朝焼いたものとのこと。栗の風味が良く感じられ、マデイラで確かに味により深みを感じられるものに。ヘーゼルナッツのソースで栗とも違うナッツ感もでてきますね。
■みかん
□ソーヴィニョン・ブラン
みかんと紅まどんなのテリーヌ、フェンネルのシャーベットにグレープフルーツの皮、クロモジのソース、アリッサムとミント
アイスがフェンネルということで香草系の印象になり、少しアジア系の組み合わせを感じる一皿。口直し的な意味合いではサッパリした感じで、ソーヴィニョン・ブランでより爽やかな広がりの手助けをする感じ。
■バラ
□ローズ ジンジャー ワイン
温かいリュバーブとフランボワーズのタルト、フレッシュないちごとフランボワーズのコンカッセ、横田園芸さんのエディブルローズのアイス、温かいアーモンドソース、薔薇の形のメレンゲにフランボワーズのパウダーを付けたもので蓋をした形に。
ペアリングはスクレ・ドゥ・ファミーユのロゼ＆ジンジャー。
※ここからお酒が飲めないのももったいないので少なくしてもらいました。
食感と温度差を少し入れたデセールで、メレンゲは細かい細工な感じで食感に。割ったときにより薔薇のような感じにも見えてきますね。ローズのアイスが割と香りや風味がインパクトがあるので、そこにいちごやフランボワーズ、リュバーブが寄り添う感じ。ペアリングの芳醇なフローラルな感じが、薔薇のデセールとよくあっている気がしました。
■禁断の果実
□ブラックベリー カシス 胡椒 ワイン
周りに墨を塗った林檎の飴細工、林檎のコンポート、無花果の葉のオイル、マスカルポーネのエスプーマ、バニラアイス、クランブル、赤すぐりのソース
ペアリングはスクレ・ドゥ・ファミーユのレッドフルーツで、ベリー感の中に最後に少し胡椒やリコリスの印象を持つものに。
こちらはアダムとイブの話をモチーフにしたデザートで、構成がしっかりコンセプト通りになっている形に。割ったときの色合いのクリスマスのような感じと、林檎と無花果の合わせが良いですね。ペアリングでより深みも出てくるように思えました。こちらのデセールがコンセプトがわかりやすくて一番好みだったかな。
■フォカッチャとミニャルディーズ
スワンシュー
マロンマカロン
ミルフィーユバターサンド
〆のフォカッチャと頂きつつ、最後はミニャルディーズを頂きました。
終盤になってシェフの緊張もほぐれたのか、説明も流暢になってきてよく人柄が表れていました。今回はペアリング指定がアルコールのみだったようで、次回があるときはデザートコースを食べに来られる方は意外とノンアルコール希望の方が多いので、ノンアルコールのペアリングもあると嬉しいかな。
