世界のバレンタインのデザートコース(20210214@New Light)
渋谷のミヤシタパークにある、New Lightさんで開催されているデザートコース。今回のテーマは世界のバレンタイン。
その国々の文化をテーマにして、そこからペアリングなども構築しているそうです。
■カカオスープ
カカオニブ、ホワイトチョコレート、オレンジ
カカオニブを水出しした液体とオレンジの皮とオレンジジュースでもショコラオランジュのような感じが広がる液体に。ホワイトチョコレートのムースが溶けるとショコラ感がちゃんと強まるので、結構未体験な感じのスープ仕立てになっています。
■ドイツ:キルシュヴァッサー、ビール、ベーコン、チョコレート、チェリー
●ペアリングはスパイスティーベースで、アサイー、ヨーグルト、キャラメルでチャイのイメージ。
アシスタントのパティシエさんがデビュー。ドイツのバレンタインは豚が幸せを運ぶということで、豚のグッズなどが並ぶそうで、そこからベーコンで豚感を入れた構成。
ショコラクリーム、キルシュヴァッサー、チョコのスポンジ、グリオットでフォレノワールを作成。ドイツの黒ビールのアイス、ベーコンを添えて。
フォレノワール自体は食べやすいオーソドックスな構成だけど、黒ビールのアイスはアルコール感が残っているのかちょっと強めに感じちゃったかな?グリオットと食べることで独特の苦味などは結構和らぐ感じかな。
■フランス:薔薇、りんご、トマト、リュバーブ、バニラ
●ペアリングはみかん、カカオビネガー、炭酸
薔薇をプレゼントするフランスの文化をイメージ。
薔薇のクリームは牛乳に香りを移して作成、トマトのジュレ、いちご、バニラとオレンジでコンポートしたトマト、林檎と薔薇のソルベには香りの強いバラも入れて。薄い飴と食用の薔薇、薔薇を凍らせたパウダー。
ソルベが全体を支配して、その中でトマトやいちごなどのコンポートやジュレで違う味が入っていくような感じに。薔薇自体が扱いにくそうな中で、香りなどを上手く使ってまとまってる。
■日本:山葵、黒糖、バナナ、ほうじ茶、チョコレート
●ペアリングは抹茶、ミント、山葵シロップ、炭酸
チョコレートのプリン、ほうじ茶のアイス、黒糖メレンゲ、キャラメリゼしたバナナ、チョコレートと山葵をあわせたパウダー。その場で擦った山葵も添えて、山葵がすすむデセールとして。
山葵の風味づけがあり、濃厚な構成に香りやアクセントをいれて。擦った山葵もアイスなどといただければ辛味は抑えられて風味が伝わるので良いと思います。以前にアサコイワヤナギさんのパルフェでも山葵を使ったものがあり、それもバクバク山葵が食べ進んだんですが、別の構成でかなり山葵が進むデザートに仕上がっていますね。
■プティフール:チョコレートの柔らかいムースにカカオニブ、いちごのアイスクッキー。
デザートコースは3月は一旦お休みして、色々と食べ歩いたりしたりして4月にまた開催を再開される予定だそうです。