パフェ付きショートデザートコース&ノンアルコールペアリング(20210522@Pâtissière Mayo)
先日開催された、Pâtissière Mayoさんとティークリエイターの志水さんのコラボイベントにいってきました。
旬のデザートのコースと国産のお茶を使ったペアリングで、志水さんは西麻布の81にいらして、今は代々木上原のsioでペアリングをされているティークリエイターさんとのこと。
■阿蘇ミルクのアイス
プリンで使っている阿蘇ミルクを使ったアイス。スッキリした感じだけど濃厚さもあるという不思議さなんですが、本当にそれが感じられて良いですね。
ペアリングは新茶を焙煎される前の状態のお茶を熊本の超軟水の天然水で出したもの。
一煎目は低い温度にすることで、まろやかなお茶の風味が感じられる。ニ煎目は少し熱めに。濃さなどの雰囲気がガラッと変わって面白い。
■宮崎マンゴーのデザート
カダイフをバターで焼いたもの、パッションフルーツ、エルダーフラワーとジンのジュレ、マンゴーは切り方を変えて雰囲気が変わることも楽しみつつ。
卵はヨーグルトとココナッツのムースに日向夏のゼリーを入れたもの。「太陽のたまご」をモチーフに、巣にある卵をイメージ。
ペアリングは佐賀県の嬉野の無農薬のレモンを青梅ファームの非加熱の蜂蜜などでシロップ漬けにしてレモネードの液を作成。
ディル・カモミール・イタリアンパセリ・バジル・エパソテのハーブを使ったハーブティーと合わせて炭酸で割ったハーブスカッシュ。
少し野生みのある感じとレモンの酸味の抜け感が単体でもよいし、ハーブ感もよく感じられて面白い。
マンゴーの甘さや卵側の爽やかな感じが対照的だけどいいバランスで、ここに先程のペアリングがちょうど間を取り持つ形。どちらもハーブを媒介していてすごく成立している。
■いちごのパフェ
コンポートのシロップのジュレ、シャンパーニュのジュレ、杏仁のパンナコッタ、アメリカンチェリーと佐藤錦とリュバーブ、クレームダンジュ、いちごのアイス、鳥取の苺の構成。
ペアリングはローズヒップ(ローズピンクとローズレッドから一晩水出しして香りを出したもの)と佐賀嬉野の紅ほうじ茶をあわせたお茶に食用の薔薇を入れて。
薔薇を移したお茶の香りがよく、後から自分の好みで風味も追加できて楽しめる。
いちごのパフェは以前出していたものを再構築した形に。美味しいいちごからクリーミーな感じを挟んで、最後には少し味わいを変えたいちごで締める形。
どちらの華やかさのある組み合わせで補完しあえている感じですね。
■ジンジャーショコラ&エッグタルト
ペアリングは阿蘇ミルクとほうじ茶と国産のシナモンを使ったチャイ。
ジンジャーショコラと合わせることで、ショコラの余韻が広がりチャイが完成する。
エッグタルトは焼き立てを提供されていて、美味しくいただきました。
全体的に、全部デザートの構成や順番などを聞いただけで、このティーペアリングができているというのがものすごいって思いました。
デザートももちろん美味しい(初めてデセールも食べられたし)けど、親和性がかなり高くて衝撃を受けました。